日記風に・・・ と言いながら・・・・・。 だいぶん途中の工程をハショっています。 そのわけは・・・・。
あそび心とは言え、作る工程をデジカメで撮影することは、独り者の私としましては、 多少無理があります。三脚を設置しカメラアングルの位置をイチイチ確認をしながら、 カンナをデジカメに持ち替え、 パチリ!・・・パチり!・・・パチリ! レンズに付着する木のホコリを気にしながら・・・。 正直言ってかなりモチベーションが下がります。です。 写真撮っているんだか。家具作ってるんだか解らなくなります。 無償(?)の専属カメラマンが見つかるまでのしばらくの間、 四コマ漫画風に「木取り風景」→「途中一箇所だけ」→「組立前段階」→「組立完了」で行きます。
これまで図案として、書き溜めた図面(作るまでに至らなかった図面も多々・・・)をちょこちょこ載せてみようと思っています。私は正式な家具製図は学んでいませんので、全くの我流図面です。自分が作るときに解ればいいというものです。家具を作るとき必ずしも図面は必要ありません。昔の職人のスタイルで、どうやって作ったのかの証拠を残さないためにあえて図面なしで作る職人もいます。私が最初に弟子入りした師匠のところでは、一切図面なしでした。図案として広告紙の裏などに略図を描いてオシマイです。すべて完成(予想図)は頭の中に描かなければならないものでした。今みたいにパソコン(CAD)で実寸を割り出してから図面を基につくるやり方ではありません。
頭の中に完成イメージを描きつつ、ただ四角い棒を一本用意しておいて、棒の一面に原寸で 高さ(タテ)を印す。別の一面に原寸で幅(ヨコ)を印す。もう別の一面に原寸で奥行き(タカサ) を印す。そして残りの一面に抽斗など細かい部分の寸法を書き込む。この尺ゼイ(と呼ばれて いた)実寸の定規一本をもとに、どんな家具でも作ってしまうというものでした。そして、家 具が出来上がったら、尺ゼイの四面をカンナで削りおとしてしまい、どうやって作ったかを ヒタ隠しに隠して、やり方のレシピ(?)を他人から盗み見られないようにしたものでした。